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【特集】Healthcare Innovation Hub 開設記念フォーラム(掲載日:2019年8月1日)

Healthcare Innovation Hub 開設記念フォーラム開催のご報告

令和元年7月5日(金)Healthcare Innovation Hub 開設記念フォーラムを日本橋ライフサイエンスビルディング開催いたしました。
開設記念フォーラムには13名のアドバイザーの方を含む118名の方にご出席いただき、InnoHubの果たす役割や期待、目指すべき姿についてパネルディスカッションを実施いたしました。今回の記事では、そのパネルディスカッションの様子をお届けしてまいります。

モデレーター:
・ LINK-J 理事兼事務局長 曽山氏

パネリスト:
・ 株式会社フィリップス・ジャパン ソリューションビジネス 兼 戦略企画・事業開発 統括本部長 相澤氏
・ HIMSS&Health 2.0 Country Director, Japan 医師 上田氏
・ デジタルハリウッド大学大学院 客員教授、医師 加藤氏
・ ライフタイムベンチャーズ 代表パートナー 木村氏
・ 日本貿易振興機構 海外市場開拓課 課長代理 桜内氏
・ エルピクセル株式会社 代表取締役 島原氏


-InnoHubへの期待は?

【相澤】
アクセラレータープログラムなどはイベント的で期間が決まっていて、そのときに欲しいものがすぐでてくるとは限らない。恒常的にあるようなInnoHubでは、スタートアップとしても企業としてもサポーター企業との面白い化学反応が沢山起きて、面白いアイデアがつくれるのでは。

【上田】
カンファレンス・アクセレーションプログラムも沢山あるが、「結局ベンチャーはどこにいったらいいのか」という思いがあったので、「やっとやってくれたか」という思いである。InnoHubへは非常に期待しているし、そのサポートが出来ればと思っている。

【加藤】
皆さんも今、オープンイノベーションとして自社の技術をベンチャーや新規事業として出したいと思っていると思う。ベンチャーもそういう大企業や機関との連携を求めているけど、なかなかうまく繋がる場が無い、その場にInnoHubがなると期待をしている。こういったマッチングは「結婚」に似ていると思うが、私は双方を良く知る「お見合いのおばさん」になりたいと思っている。

【木村】
私がInnoHubでやりたいことは「架け橋」となること。コンサルティング業界での経験と、シードのVCとしての経験を生かした架け橋や、ヘルスケアとテクノロジーの中間的なことを担う架け橋、いろんな形でその翻訳家になれればいいと思っているし、InnoHubにもそれぞれの距離感をいかに縮めるかを期待している。

【桜内】
InnoHubは今立ち上がったばかりだが、これまである医療機器や医療品等の日本のしっかりとした産業分野も巻き込んで膨らませていくことが大事だと思う。いいアイデアも大事だが、実際ビジネスに落とした際の実務も大事。

【島原】
会社を作って本格的に事業にしようと決めた3年半前にはなにもわからず、様々な機関へ相談しながら進めていたので、「うらやましいな」という思いがある。InnoHubに来ればワンストップで適切な人につながるということは非常に恵まれた環境だと思う。想いを持った人が出てきて業界がもりあがれば仲間が増えたらうれしく思う。

-InnoHubがバリューを出すためのそれぞれの役割は

【曽山】
・ 誰にどんなValueをどんなステップで提供するのか。Innohubの次のアクションに繋がるのは何か。
・ サポーター団体は具体的にどんな役割を発揮できるのか。
今回は2つの論点について議論していただきたい。

【加藤】
私が考えるヘルスケア領域のプロダクト・サービス開発の順番は、
・ P:Problem 明確な課題は何か。
・ M:Method ハイテクに限らず、課題を解決できる方法であるか。
・ B:Business 持続的なビジネスモデルか。
・ S:Share 皆に共有し、知ってもらう・協力者を増やす。
の順に進めていくこと。このPMBSをサイクルすることで改めて課題が見えたり、プロダクトが洗練されたりする。サイクルの中でInnoHubは一旦粗い段階でもPMBまで進んだものをShareする場であると共創がしやすくバリューが出ると考えている。

【島原】
ヘルスケア・メディカル業界でサービスを展開することが「なぜ大変なのか、どこまでが難しいのか」がわからず、ビジネスにするための開発ロードマップが作れないというのが大きな課題だった。今振り返れば、そこを少し整理して情報が得られるだけでも1.5倍ぐらいスピード早くできたのではと思う。

【木村】
「得意なこと」「やりたいこと」のうち、外部からは「得意なこと」しか見えない。事業会社であるサポーター団体から「これがやりたい」という風に出してもらえると、チャレンジしている会社にもつなぎやすいし、動きやすい。

【相澤】
サポーター側にも価値があるからこその支援の循環が生まれると思うので、このような場で発信し、ベンチャー企業の方にサポーター団体がどういう企業かを理解いただくことが大事。
新しいビジネスモデルを作るというところもふくめて議論しアイデアがみつかる場になると良いと思う。

【曽山】
薬機法一つ取っても、全体感をみながらナビゲーションする機能が求められる。複数の人間が知恵を出すアドバイザリーボードのような機能がInnoHubにあったらいいと思う。

-海外の方にとっての気付きにつながるには

【曽山】
海外ではオープンイノベーションが進んでいると思うが、どうか。

【上田】
法規制として日本は特殊であり、グローバルな会社の方は、実証実験の場として高齢先進国=日本を使いたいし、入って行きたいがどうしたらよいのか分からないという相談が多い。オープンイノベーションな企業に繋いで設定しても、なかなか、まとまらないことが課題の一つとしてある。

【桜内】
日本では当たり前でも、海外では当たり前ではないことがある。海外の方にとっての気付きに繋がるようにするのが大事だと思う。InnoHubがboundary無く支援をしていくためには、既存の知見を持っている人もいるので、そういうリソースもしっかり使うべきだと思う。

-サポーター団体、その担当の「個」として何がしたいのか

【曽山】
サポーター団体にどんなことを期待しているのか、皆さんにお話しいただきたい。

【相澤】
ヘルスケアにまったく関係ない単体の要素技術をシステムとして組み込むことでヘルスケアに応用できる事例も多々あるため、そういった方が広く集まってこられると、ソリューション開発も幅が広がり加速されるのでは。

【上田】
サポーター団体の皆さんにはInnoHubに名前をつらねただけで安心しないでほしい。バリューを作ってほしい。何がしたいのか、何故サポーター企業になったのかを今一度問いかけて頂きたい。必ず「Why」があると思っている。

【曽山】
サポーター団体という名前は付いているけれど、ビジネスオポチュニティの場と考えて、横のネットワークも含めてぜひwin-winになるような関係性を築いてほしい。

【木村】
サポーター団体の方にお願いしたいキーワードとしては「一人オープンイノベーション」。fintech業界のDXのうねりの発端は、とあるメガバンクのアクセラレーション担当者がひたすら飲み会をして、俗人的な取り組み・個人の握りの中で動いていった。
原動力として組織の一要素としての「個」が動き出さなければ何も動かないし、「個」の力で集めた資本金や社員の生活を背負いながら向き合っているベンチャー業界の住人と対等に、恨みっこなしで個人の力でやりたいことをぶつける世界であると思うので、是非一人オープンイノベーションを実践してほしい。

【加藤】
厳しいことを言うが、サポーター団体の皆さんにはきちんと勉強しておいてもらいたい。ベンチャー企業は命がけでやっているので、その人たちと同じ目線まで来てほしい。

【島原】
受託関連のような話では面白くないとベンチャー目線では思ってしまう。サポーター団体の個人のモチベーションから派生するものがあったら良いと思う。

-おわりに

【島原】
会社といっても個人の集まりであるので、肩肘張らずに、個人がやりたいことを持ち寄れたら勉強も付いてくる。僕らも何か一緒にできたらと思うし、わくわくしながら仕事のできる環境がここにあると、結果的に効果が生まれるのでは。

【桜内】
エコシステムというのは究極は人のつながりではと思う。InnoHubがいい意味で飲み会の幹事になり、そこにたくさんのサポーターの方や企業が集まってくる姿が理想かな、と思う。

【木村】
何とも伝えにくいものであるが、「覇気」を身にまとっていると感じられる人は、結果として本気であり、できると信じていたり、マーケットが新しく生まれるということであったりするので、個人はもちろん企業でも「覇気」のある人とやりたい。

【加藤】
ベンチャーの立場としては、半年後つぶれているかもしれない中では、本気で「あなたとやりたい」といってくれるところと、その人個人の顔の見える形でやっていきたいと思っている。やる気のあるもの同士で、一緒のレイヤーで高めあいたい。

【上田】
私からこの三点。安心してください、ヘルスケアの未来は明るい。安心しすぎないでください。何かアクションをしないとこの波には乗れない。飲みましょう。

【相澤】
サポーター団体として参加する一個人として興味があるのは、尖った技術にいたる背景、視点の違いが、思考の枠を壊す非常にいいきっかけになるのではと思っている。新しい気付きがありそうな機会でとても楽しみにしている。

【曽山】
好きな標語があって、「多様性からの連帯」というもの。様々な業界のサポーター団体の切り口が融合することで新しいものが生まれると思う。当然勉強も必要だが、知らないことの強みもあると思うので、そういった者同士の融合も良いと思う。そのためにも是非意見交換し、きっかけ作りをしたい。つながりましょう。


いかがでしたでしょうか。
皆様のご期待に沿えるよう、InnoHub事務局一同努力していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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