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【特集】InnoHub活用事例インタビュー|株式会社Magic Shields 受賞後の軌跡とInnoHubによる支援

ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2021 ビジネスコンテスト部門でグランプリを受賞された株式会社Magic Shieldsについて、グランプリ受賞後約1年が経ち、同社のその後の軌跡と、InnoHubによる支援を通じた効果についてご紹介します。 この度は、株式会社Magic Shields代表取締役 下村明司(しもむら ひろし)さんにお話を伺いました。

参考:【特集】JHeC2021ファイナリストインタビュー|ビジネスコンテスト部門グランプリ 株式会社Magic Shields 下村様


株式会社Magic Shields チームメンバーの皆様 後列中央が下村さん

貴社の事業について教えてください

 「世界から事故や暴力を無くす」をビジョンに掲げ、骨折リスクを軽減する「転んだ時だけ柔らかい床とマット ころやわ」の研究開発、製造、販売を通じて高齢者の転倒による大腿骨骨折という社会課題の解決にむけ事業を展開しています。

 最近では、細かな利用者のニーズの充足を目指し、「ころやわ」のタイプ(マットタイプ、設置タイプ、センサー入り・ジョイントタイプ(開発中)等)※を拡張しています。また、広島県の病院と協力し、「ころやわ」の実証を行い、より安心安全で、満足度の高いプロダクトの開発を目指しています。

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    ※「ころやわ」の検索は、「ころやわ 組立」と入力して検索してください。
マット型の「ころやわ」
杖で圧をかけた場合の「ころやわ」
「ころやわ」に膝をついた状態
組み立てタイプを設置している様子

JHeC2021に参加された時の事業ステージと受賞後の変化について教えてください。

 コンテストの参加時点では、シードステージでの資金調達が済んでいました。その時は、一部の顧客に「ころやわ」のテストをしてもらっていました。ちょうど売り始めた時期でした。 受賞後の変化としては、受賞したことが、ネットニュースなどで広まり、実際に「ころやわ」の訪問営業などで、「Magic Shieldsさんですね」とお客様に言っていただけるようになりました。顧客企業をはじめとしてステークホルダーからの認知や信頼性が上がりました。まずはネットニュースで広まり、その後は、各種媒体で紹介されるようになりました。ニュースが、次のニュースにつながるような印象です。現在では、毎月、様々なタイプの取材を受けており、テレビやラジオなどで紹介を頂いています。

JHeCの効果はありましたか。

 JHeCは経済産業省が主催であり、他のコンテストに比較して、権威あるコンテストと感じています。JHeC2021と同じ時期に色々なコンテストに出ていたため、どのコンテストの効果があったかまでは分かりませんが、それぞれの効果の総体として、「ころやわ」の認知度向上などの効果があったと思います。

 2021年の夏ごろからは「ころやわ」の予約待ちが多くなってしまい、秋には一時的に新規問合せの窓口を閉じていました。現在では、問合せを受け付けられるよう対応し、生産体制を整え2022年3月頃から「ころやわ」の新規受付を再開する予定です。次年度には、さらに販路を広げていきます。

 また、最近では、海外からもお話をもらうことが多くなりました。直近では、フランス貿易庁やコートダジュールの行政部とも接点を持ち、2021年末には現地訪問をしてきました。今後は、現地の行政部や病院と協力し、海外での実証実験を行う予定です。

JHeC2021を受賞し、今年度はInnoHubによる伴走支援を行いました。効果はありましたか。また、今後どのような支援があればより良いものとなりますか。

 伴走支援の実施は、今年度が初めてということで、試行錯誤頂きつつ、支援を受けることができました。InnoHubに参画されているアドバイザーの方との面談では、今後の事業展開に関して、国内外についての動向や戦略等で、様々な角度から助言を頂くことができました。また、現地に詳しい人材についても、アドバイザーの個別ネットワークを通じて、紹介を頂きました。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で、現地の訪問はできていませんが、落ち着いた後には、訪問の上、対話やディスカッションを行う予定です。

 一方で、頂いた助言をもとに次のアクションに移すところが次の課題となっています。生産体制の拡充など様々な対応のためにリソースを配分していく中で、更なる販路拡大など新たなアクションのために手を動かせる人材を確保するのに苦労しています。例えば、「ころやわ」に関して、米国の市場ポテンシャルが大きく展示会に出した方が良いというアドバイスをもらっても、それを実行するマンパワーの確保が難しいです。 また、海外展開において今一番必要なのは、現地法人の代表ができる現地人材です。IT領域等とは異なり、ヘルスケア領域のプロダクトの取り扱いができる現地の人材はなかなか見つかりません。そのような現地人材を紹介してもらえるような機能があると非常に助かります。

2022年度の展望とアピールを聞かせてください。

 これまでは病院や介護施設などを対象に「ころやわ」の販売をしていましたが、2022年以降は、一般家庭向けの販売も始めていく予定です。

 また、「ころやわ」にセンサーを内蔵したタイプの上市もできればと考えています。「ころやわ」の上で何が起こったかをセンシングし、なぜ転倒が起きたのか、どのような転倒だったのかを見える化することができます。使い方によっては、利用者の見守り等にも応用できるかもしれません。センサータイプは2022年の末に上市ができるよう開発を進めています。

 さらに、利用者が設置したい場所やその場所の面積に合わせ、自由に大きさを変えられるジョイントタイプの開発も構想中です。

 海外については、新型コロナウイルス感染症の状況次第ではありますが、2022年中にフランス、アメリカ、中国で「ころやわ」の効果を測定する実証実験をやりたいと思っています。

今後、JHeCへの応募検討されている方にメッセージをお願いします。

 どんどん挑戦してほしいと思います。このようなコンテストに出場し、練り上げた構想を表に出すと、同じ課題感を持っている方が応援してくれるようになります。それで輪が広がり、新たなチャンスも生まれると思います。

 チャンスが何度もあるものとして考えるのではなく、全力で応募資料作成から考えぬき、登壇の準備をし、万全の体制で臨んでほしいと思います。

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