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【特集】InnoHub活用事例インタビュー|ノバルス株式会社

InnoHubに相談に来られ、その後InnoHubが提供する支援を受けて事業を大きく前進されたノバルス株式会社について、InnoHubに相談した経緯と支援を通じた効果について紹介します。この度は、ノバルス株式会社CSO(Chief Strategy Officer)小林徹聡さんにお話を伺いました。


ノバルス株式会社の方々(左が小林徹聡さん)

貴社の事業について教えてください。

 当社では、コネクテッド・バッテリー技術を使い、メーカーからサービス事業者まで業種業態間で、モノとモノ、モノと人、人と人、各々がより密につながり合う社会の実現を目指しています。なかでも「みまもりAir」というサービスは、例えばテレビのリモコン、エアコン、寝室照明等の電池を使用する機器について、その電池ケースにセンサー(みまもりAir)をつけることで、利用者の使用状況を検知しインターネットを通じて家族等に、現在の状況や無事をお知らせすることができるサービスです。

 リモコンの中にセンサーがあるので、利用者は特に何も気にすることなく日常生活の動作の中で使用頂けます。「みまもりAir」は生活の中の様々なところに、簡便かつ簡単、すぐに設置できることが強みです。

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ノバルス株式会社が提供する「みまもり」の仕組み

事業展開するにあたって課題は何でしょうか。

 我々は介護業界に参入したばかりで、人的ネットワークや業界に関する専門知識もない状態です。今回「みまもりAir」をベースに新製品開発を検討していますが、実証フィールドを見つけて、製品のユーザビリティ等の様々な意見を業界の方から伺いたいと思っており、実証フィールドの候補先選定と、今後どのようにコネクション作りすればよいかということをInnoHubに相談しました。

InnoHubを何で知りましたか。

 当社代表取締役の岡部が、オープンコミュニティやマッチングサービスの情報をよく収集しており、その中でInnoHubを知りました。我々は、社員数も少なく、組織力や資金力も小さいベンチャーです。特に悩むことなく、まずInnoHubに話をしてみようと思い、面談を申し込みました。

InnoHubの初回面談ではどのようなことを話しましたか。

 まず、InnoHubの仕組みを担当者の方から説明頂きました。その後、実証の方法論について助言を頂きました。今後のアクションとして、InnoHubが有しているサポーター団体の中から、適切なつなぎ先を紹介頂き、また介護業界に詳しいアドバイザーの方の紹介を頂きました。つなぎについては、InnoHubから提供してもらったテンプレートに沿って、その方々への簡単な資料作成をしました。

InnoHubのサポーター団体・アドバイザーにどのようなことを求めましたか。

 InnoHubのサポーター団体、アドバイザーは、様々な方面に多様な方がいることに驚きました。本当におつなぎ頂けるなら有り難いという印象でした。

 サポーター団体、アドバイザーに求めたことは2つです。1つ目は、検討している新規開発製品の実証フィールドの紹介です。2つ目は、介護業界の現状を理解するために情報収集と事業指南を頂きたかったため、介護業界の専門家の紹介です。

どのようなサポーター団体とつながれて、その後どのような進捗がありましたか。

 介護関連の事業者2社とつながることができました。そのうち1社は、実証フィールドとして協力頂きました。既に実証試験が完了し、良い結果を得ることができています。もう1社については、その会社の会長と情報共有をすることができました。IoTや先進技術を使って介護業界を今後良くしていくという考えで一致しており、今後様々なリレーションを計画しています。

 また、専門家については、業界に詳しいアドバイザーを紹介頂き、複数回のディスカッションをさせて頂きました。様々な情報を頂き、大変有り難かったです。

InnoHub相談前と後で比べてみて、どのような進捗がありましたか。

 これまでも我々なりに、実証フィールドを探していましたが、こちらから相手にメールで打診をしても、基本的に返信がない場合が結構ありました。一方で、InnoHubに相談し、ピンポイントで介護関連の事業者2社とおつなぎが実現できたことは、とても効率的でした。

 InnoHubに相談前は、実証フィールドを増やせず苦労していましたが、相談後は実証フィールドが決まっただけでなく、アドバイザーの方からも助言を頂け、また、そのアドバイザーの方から様々なリレーションができており、有り難い限りです。

 InnoHubの仕組みとして、事前にInnoHub事務局からサポーター団体に対し情報提供を行い、そのうえでサポーター団体は相談者と面談を行うかを判断されます。そのため、サポーター団体と対話する際には、一定程度要点がインプットされており、実証試験に向けた議論がとてもスムーズだったことが、InnoHubに相談して良かった点の1つです。当社が、以前に実証フィールドを探していた時は、連絡した背景や全体的な流れの説明を様々な担当者へご説明をする時間を要していました。効率的に協力頂ける自事業者・実証フィールドを見つけることができたのは、InnoHubのお陰だと思っています。

今後の展望を教えてください。

 InnoHubでおつなぎ頂いた実証施設とは、今後大規模な追加実証を計画しており、それを受け新規開発製品の商品化を予定しています。また、学術機関との連携で、最終的は論文に仕上げ、製品の品質や性能担保、更にサービス精度を確実に向上していきたいと思っています。

 一方で、「みまもり電池」の技術は、介護分野以外でもヘルスケアや日常生活での健康分野等での応用も模索しています。多様な業界に良いサービスの提案ができるように、これからもがんばっていきたいと思っています。

InnoHubへ相談を検討されている方にメッセージをお願いします。

 InnoHubは、多くのサポーター団体を有しており、各業界の企業・団体とコネクションをまとめて持っていることが強みです。スタートアップが、自力のみを頼って飛び込みで営業をかけるよりも、InnoHub事務局に自身の現状を理解してもらい、InnoHubのリソースを使った方が効果的であることは間違いありません。

 スタートアップは、「0」から「1」にする段階で最も苦労するはずですし、また既にサービスを立ち上げて「1」を「100」にしたい段階でも違った苦労があるはずです。そのどちらの段階においても、InnoHubが有している多様なサポーター団体・アドバイザーに相談できますので、活用しない理由はないと思います。

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