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【特集】InnoHub活用事例インタビュー|株式会社Redge 受賞後の軌跡とInnoHubによる支援

ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022アイデアコンテスト部門でグランプリを受賞した株式会社Redge(参加当時は創業前)について、同社の受賞後の軌跡と、InnoHubによる支援を通じた効果についてご紹介します。代表取締役 稲垣大輔(いながきだいすけ)さんにお話を伺いました。


株式会社Redgeの事業と開発・展開される「CeTrax」について教えてください

 JHeC2022では、臨床工学技士としての医療現場で医療機器の管理を行ってきた経験と、JICA派遣等で東南アジア諸国の医療機関・医療従事者に対する技術指導等を行ってきた経験を踏まえて、開発途上国における未熟な医療機器管理と管理人材の不足に対するソリューションと事業アイデアを発表しました。JHeCに参加した当時は神奈川県立保健福祉大学に籍を置きながら個人として登壇しましたが、その後準備期間を経て、2022年5月に大学初の大学発ベンチャーとして株式会社Redgeを創業しました。当社は医療機器管理教育システムを開発・展開を行い、医療機器ネットワークの構築を通じて、すべての人にとって医療の安全と質が担保された世界の実現を目指しています。

 具体的なプロダクトとして現在、医療機器管理、教育、臨床業務支援の機能を搭載したSaaS型の医療機器管理・教育システム「CeTrax」を開発し、一部医療機関での試験導入を開始しています。CeTraxはクラウドベースの医療機器管理システムで、QRコードによる配備機器の読み取りと管理を実現することで医療現場での簡便な医療機器管理をサポートします。また、医療機関が保有する医療機器の管理状況を解析することで将来的な故障や新規調達の必要性に関する予測情報を提供することを目指しています。さらに、特に開発途上国における医療機器管理の人材・教育不足への解決策として、オンライン教育のコンテンツとプラットフォームを提供し、スマートフォンアプリを介して医療従事者が適切に医療機器を保守・管理できる環境を構築します。

JHeC2022に応募したきっかけや応募したときの期待はどの様なものでしたか?

 開発途上国の医療現場をはじめとして知識やリソースの不足によって医療機器が適切に保守・管理されていないことで本来救うことができる命が失われている。これを解決する方法について大学で研究を進めていましたが、やはり社会課題を解決するためには多くの方に知っていただき、巻き込むことが必要だと思っていました。JHeCは経済産業省主催で社会的にも影響力のあるコンテストという印象を持っていたので、開発途上国の課題を臨床工学技士という日本ならではの仕組みによって解決するという私のアイデアをまずは知ってもらおうと応募しました。

JHeCでのグランプリ受賞後、どの様な事業進展があったか教えてください。

 やはり一番大きな変化は、グランプリ受賞時点では研究チームとして活動してきたものから、事業として具体化しスタートアップとして創業するに至ったことですね。また、創業後に具体的な製品開発が進み、研究の成果をCeTraxというプロダクトに落とし込み、医療機関に試験的導入を開始することができました。実際にプロダクトを医療現場に導入できたことで医療従事者からの生の声をフィードバックとして受けることがでるようになったので、今後さらにアップデートや新機能の開発を加速させていきます。

 開発途上国の展開に向けては今後具体化していく予定ですが、JHeCの受賞を機に、海外展開関連の国事業での海外視察やアクセラレーションプログラムへの参加機会を得ることができました。JETROのStartup City Acceleration Programでシリコンバレーに滞在した際の出会いがきっかけで、UC Berkleyから優秀な学生3名がエンジニアの学生インターンとして当社に参加してくれることになり、グローバル展開に向けて大きな力を得ることができました。

JHeC2022での受賞をきっかけに、Healthcare Innovation Hubによる伴走支援がありました。この支援によって、得られたもの、事業への効果を教えてください。

創業期の事業計画やチーム組成

 創業から間もないということもあり、スタートアップとしての事業の進め方やチーム作りについてわからないことが多かったので、ベンチャーキャピタリストでInnoHubサポーターの木村さんからアドバイスをいただけたのは良い機会になりました。自分が成し遂げたいことや想いを軸に、どのように優秀な人材を確保し、またプロダクト開発の資金を調達するのかについて具体的にアドバイスをいただきました。特にストックオプションの考え方については理解が進みましたし、医療従事者のみで構成するスタートアップがチームビルディングで気を付けるべきポイントや、ベンチマークとすべきスタートアップについても教えていただきました。

海外への事業展開

 私は医療機器の保守・管理が適切に行われていない東南アジアをはじめとする開発途上国の医療現場にCeTraxを導入し、医療の安全と質の向上に貢献したいと考えています。一方で、特にスタートアップとして海外の医療機関にアプローチしていくためには、適切な戦略とネットワークが重要だと思っています。InnoHubからはカンボジア、ベトナム、タイなど、現地で長年医療関連製品の展開を担当するメーカーの駐在員の方や、日本の医療の海外展開事業の担当者の方との意見交換の場を設けていただきました。各国の医療提供体制や外資参入のハードル、日系や外資系の医療関連メーカー事業展開の動向など、デスクトップ調査で見えてこない生の情報が得られたことで、各国への参入戦略に関する解像度が高まったと思います。

今後の展望とアピールを聞かせてください。

 まずは、医療機器管理教育システムをアジア・アフリカでニーズのある国に展開していきます。世界的に展開していくことで各国の医療課題を解決し、現地の方々が安心して医療を受けられるような環境を構築していきます。また、臨床工学技士のノウハウや知見を活用して、医療機器の管理と教育のグローバルスタンダードを作っていきたいと考えています。管理と教育以外にも、世界には多くの医療機器に関する課題が内在していますので、全ての課題を一つずつ解決していけるよう、チームメンバーとともに尽力していきます。

インドでの官民カンファレンス登壇の様子

今後、JHeCへの応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

 JHeCに出ることによって、認知度も上がり、多くの人と繋がることができました。さらに、自分がやりたいことを応援してくれる人を見つける機会にもなりました。ハードルが高いと思っていても、もし自分の人生を賭けてやりたいと思えることであれば、小さな一歩を踏み出してみてください。その小さな行動によって、自分の人生が変わるチャンスが掴めるかもしれません。

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