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【特集】InnoHub活用事例インタビュー|株式会社Raise the Flag. 受賞後の軌跡とInnoHubによる支援

ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022 ビジネスコンテスト部門でグランプリを受賞された株式会社Raise the Flag.について、グランプリ受賞後約1年が経過し、同社のその後の軌跡と、InnoHubによる支援を通じた効果についてご紹介します。

この度は、株式会社Raise the Flag. Founder中村猛(なかむら たけし)さんにお話を伺いました。


株式会社Raise the Flag. チームメンバーの皆様(後列左が中村さん)

株式会社Raise the Flag.の事業、SYN+の特長について教えてください。

視覚障がいに特化した製品・サービスの開発・製造・販売を目的として 2017年5月に香川県高松市にて設立した会社になります。社名である「Raise the Flag.」は文字通り「旗を掲げろ」の意味で、弊社の製品・サービスを利用する方が、自分オリジナルの旗を高く掲げて輝いて欲しい意味を込めています。視力に代わる感覚デバイス「SYN +(シンプラス)」は、視覚に頼らず「正確に」、「感覚的に」周囲の環境を認知できる機能をコアに、生活におけるすべてのシーンにおいて単独で対処できる機能を搭載している次世代型デバイスです。

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「SYN+」の7つの特長
現在の原理試作機
次期プロトタイプ

JHeC2022に応募したきっかけや期待はどの様なものでしたか?

JHeC応募の目的は3つあります。

まず、我々の製品と事業を知って欲しい、そして視覚障がい当事者の方に希望を持って欲しくて、応募しました。目の障がいによる「不便」を解消し、障がいがあるために今まで諦めていたことにチャレンジできる時代が近づいていることを当事者の方々に知って頂きたかった。

次に、視覚障がいと一言で言っても、その障害特性は様々です。我々の製品は、種々の障がいにアジャスト可能な装置であることを訴求したくて応募しました。

そして今後、資金調達を行う中で、交渉を有利に働かせるために、JHeCで受賞を頂き、我々の会社と製品に箔を付けたいと思い応募しました。

InnoHubに相談された時から、JHeCでのグランプリ受賞、伴走支援において、どの様な事業進展があったか教えてください。

4つのステージ(InnoHub相談前、InnoHub相談後~JHeC応募前、JHeCグランプリ受賞後、伴走支援後(2023年2月時点))で分けて説明いたします。

①InnoHub相談前

まず、何から取り掛かるべきかを悩んでいました。自社の事業展開に役立つ情報に辿り着けず、情報を得られたとしても信頼性のある情報なのか、精査できていませんでした。

更に、ネットワーキングもできておらず、支援頂ける方だけでなく、事業に興味をお持ち頂ける方との出会いすらありませんでした。その結果、補助金・助成金を探すのに苦労していました。

②InnoHub相談後~JHeC応募前

InnoHubでお繋ぎ頂いたサポータ団体と関係性が構築でき、その後部材供給を頂きました。当時の我々の企業体力からすると、とても有り難い供給品でした。InnoHubでは、お繋ぎ希望先の選定と、サポータ団体への連絡を、我々の代わりにしてくれるので有り難いです。

また、InnoHubメルマガで、定期的に最新情報に触れられたことが有り難かったです。このInnoHubメルマガでJHeCと言う存在を知り、迷うことなく即座に応募してみました。

③JHeCグランプリ受賞後

とても有り難いことに、ビジネスコンテスト部門でグランプリを頂きました。受賞の恩恵は、多くあるのですが、ここでは6つ紹介させて頂きます。

  • 視覚障がい当事者への観点
    当社のグランプリ受賞のニュースを聞いた多くの視覚障がい当事者に喜んで頂きました。特に、弊社製品「SYN+」を知らなかった視覚障がい当事者の方が、「SYN+」の存在を知って、未来に希望を持って頂ける様になったと聞いています。この分野の製品が注目され、名誉ある賞を受賞したことで、視覚障がい当事者を社会参加から取り残さない機運が生まれたと感じています。
  • 資金調達の観点
    今後、資金調達を開始しますが、既にCVC・VC・事業会社がJHeCでの私のプレゼン動画を見て頂いており、非常にいい感触を持って頂いています。グランプリ受賞の効果もありますが、交渉前から、我々の製品を調べて頂いていて、これからの交渉にとても好感触を持っています。
    JHeCの効果は期待通りでした。JHeC以前にあるVCと話していて、出資が決まっていましたが、それに続くVCを模索していました。JHeC受賞により、追加出資として、2-3社程、お話させて頂いており良い循環が生まれています。JHeCにより、広く周知できたこと、「この製品は役に立ちそう」と思われたことが大きかったです。
  • 人材・ネットワーキングの観点
    大手メーカーから副業人材の応募がありました。我々の本社は香川県にあるのですが、地方移住の波にも乗って人材の応募の側面でもJHeC受賞は大きな効果がありました。
    経済産業省を始め、InnoHub事務局の皆さんとコンタクトできたことが有益でした。このコネクションが、次のアクションにつながっている案件もあり、ネットワーキングが構築できている実感があります。
  • レピュテーションの観点
    人材ともつながりますが、JHeC受賞の事実が、「ちゃんとした会社」として捉えられるきっかけになったと感じています。やはり、経済産業省主催のコンテストで受賞を頂いたということが大きく、箔がつきました。眼科医からSYN+が重宝されてきていると感じています。
  • 社内・社員の観点
    受賞後の社内の雰囲気はとても良かったです。外部者の積極的な訪問もあり、組織の活性化という観点で大きな効果がありました。また、私(中村)自身も、本当の意味で可能性の広がりを感じて、事業へのモチベーションが向上しました。普段は陽の当たらない当技術を評価頂いたことで、視覚障がい当事者が喜んだのです。それにより私自身のモチベーションが向上しました。
    YouTubeでもアーカイブ公開頂いているJHeCプレゼン動画は、多くの眼科医にも見て頂いていると聞いています。医療行為では処置しきれない部分を「SYN+」はカバーできており、複数の眼科医から「SYN+を推薦する」と言われました。そのことで、私だけではなく、会社も自信を持つことができ、日々業務に励んでいます。

④伴走支援後(2023年2月時点)

今後、海外展開を見据えて、海外での事業展開に詳しい専門家をご紹介頂きました。特に、許認可制度、輸出規制(製造国承認)、商流確保のノウハウ、訴訟リスクへの対応等、ご助言頂きました。このあたりの情報を一から自分で学ぶことは難しいので、大変有益な情報でした。今後も、この専門家の方と、関係性を構築して、相談に乗って頂きたいと思っています。

今後の実証実験に向けて医学系の専門家の方をご紹介頂きました。実証計画作成時の注意点等、専門家の視点で有益なご助言を頂きました。また、最終的にその方を通じて実証の場をお借りするために、良い関係性を構築しています。

2022年10月12~14日にパシフィコ横浜で開催された「ジャパン・ヘルスケアベンチャー・サミット 2022」にInnoHubブース内の1社として出展させて頂きました。そこで、多くの方とネットワーキングができました。中でも、私のJHeCプレゼン動画を見た方と出会えて、その後話が進み、現在は出資を検討頂いています。今でも多くの企業、VCがYouTubeのJHeCプレゼン動画を見て頂いており、お問い合わせを頂いています。大変有り難いことだと思います。

伴走支援では、全般的に今後お付き合いできる方を紹介頂きました。まだ、ネットワーキングが乏しい我々にとって大変有り難い紹介でした。

今後の展望とアピールを聞かせてください。

2023年は、新製品リリースを控えております。また、全国で体験会を実施するなど、広報宣伝も積極的に行う予定で、「勝負の年」になります!InnoHub相談前は、この様な事業活動ができるとか考えていませんでしたが、多くの方々のご協力とご支援でここまできました。この調子で、視覚障がい当事者、そのご家族の方のため、社会のために事業を前進させていく覚悟です。

「昔は目が不自由だったら、困っていたんだよね」そう言われる社会を実現します!

今後、JHeCへの応募を検討されている方にメッセージをお願いします。

JHeCに実際に参加してみて、グランプリを頂き、その後の進展は、やはり良い動きが多かったです。中でも、人との接点が増え、同じ志を持つ方々と出会えたことが一番嬉しかったです。人との出会いは、会社にとっても、私にとっても財産です。もし皆さんがJHeCへの参加を迷っているのであれば、参加すべきだと思います!

JHeCに参加しグランプリを頂きました。その後、良い意味でのイレギュラーが頻発しました。弊社の事業や製品に興味を持って頂き、目指す世界に共感いただいた多くの方々からご連絡を頂き、JHeCをキッカケとして志を共にし、協力・支援して頂ける多くの仲間ができました。とても大きな財産を得ることができました。

もし皆さんがJHeCへの参加を迷っているのであれば、参加すべきだと思います。応募申請書作成では、自身の事業で何をしようとしているか再確認できます。発表スライド作成では、事業の強みと社会に主張したいことをシンプルに伝えられるキラーワードを見つけるコトができるでしょう。

プレゼンでは、他の出場者とネットワーキングができますし、自分が独りでその場に立っているのではないことを実感できます。今後、仲間になってくれる人や企業と出会えるかも知れません。良いコトばかりです。参加しない理由はないと思います! もし、グランプリを受賞できたら、その後1~2週間はメールの対応で仕事に支障がでると思いますので、そこはご覚悟をお願いします(笑)。

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