【特集】InnoHubサポーター団体紹介Vol.2

InnoHub交流会を開催しました

InnoHubの活動を支えていただいているInnoHubサポーター団体、1月30日時点で113団体にご参加いただいています。
秋ごろに第一弾のサポーター団体の紹介記事を掲載したり、交流会でもショートピッチをいただいたりしていますが、
私たち事務局としても、「サポーター側が何をしていて、どんなことをこれからやっていきたいのか」をお伝えしていくことが必要だ、と認識しています。

そのInnoHubサポーター団体の中には、各地域でのヘルスケア産業の振興・発展や地域の活性化に取り組まれている自治体・団体も多くいらっしゃいます。
第二弾では、具体的にそういった自治体・団体が「何を目指していて、どんなことをやりたいのか」にフォーカスを当てることを目的に、
「東京都様」「豊田市役所・豊田地域医療センター様」「福岡地域戦略推進協議会様」「松本地域健康産業推進協議会様」「LIP(リップ).横浜(横浜市経済局)様」にお話しを伺いました。

お伺いしたのは、以下の項目です。
・なぜサポーター団体になったのか
・(団体として)どんなことをやりたいのか
・InnoHubに期待すること/要望すること
・こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています
・担当としての想い、やりたいこと


 

東京都様

 

なぜサポーター団体になったのか/(団体として)どんなことをやりたいのか

東京都では、スタートアップ企業の成長と起業促進に取り組んでおり、産官学の団体が加盟する「スタートアップエコシステム 東京コンソーシアム」を先日発足しました。
また、創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」や都政現場を活用したベンチャー育成事業「先端事業普及モデル創出事業(King salmon project)」、ウェルネス関連のデータ活用を産学官で取り組む「次世代ウェルネスソリューション」構築支援事業など、幅広くベンチャーやヘルスケア領域の事業を展開しています。
InnoHubのネットワークを活用させていただき、ヘルスケア領域のベンチャー企業の皆様に東京都の取組を知ってもらうことを期待してサポーター団体へと応募させていただきました。
ベンチャー企業の方にも、こういった都の取組に参画していただくことを期待しています。

InnoHubに期待すること/要望すること/こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています

都とベンチャー企業の方の要望をきめ細かく聞いていただくことで、良い出会いのチャンスを引き続き創出していただけることを期待しています。
また、上記の東京都の取組に興味を持たれた方との出会いを期待しています。

担当としての想い、やりたいこと

I超高齢社会の中で、東京都の社会課題の解決には、新しいアイディアと技術を持ったヘルスケア領域のベンチャーの皆様の協力が欠かせません。ベンチャー企業の皆様とともに成長を続ける都市・東京を実現していきたいと考えています。

 


豊田市役所・豊田地域医療センター様  

 

なぜサポーター団体になったのか

豊田市では、高齢者の急激な増加及びそれに伴う在宅療養ニーズが高まることか想定される中で、平成29年度に「豊田市在宅医療・福祉連携推進計画」を策定しました。
この中で、専門職の負担軽減のため、積極的に先進技術を活用していくこととしています。
また、市民の皆様により快適な在宅生活をしていただくためには、地域リハビリテーションを効果的に推進していくことが重要であると認識しています。
この認識のもと、産学官の連携で、ロボット・モビリティ・ICT等の多様な先進技術を積極的に活用し、モデルとなる地域リハビリテーションの仕組みを構築するための実証を平成30年度より開始しました。
実証においては、豊田地域医療センターを実証の拠点とし、藤田医科大学と連携し、「豊田市・藤田医科大学連携 ロボット技術を活用した地域リハビリテーション医学の展開に関する寄附講座」を設置し進めています。

この取組を進めていくためには、多くの関係機関との連携、ノウハウの活用、技術提供などが必要である。そこで、当取組を広く周知するとともに様々な企業とのマッチングを可能にできる機会を創出するためにサポーター団体に登録しました。

(団体として)どんなことをやりたいのか

 当実証においては、以下の2つの視点で取組を進めています。
   <視点1:シームレスリハビリ>
    ・急性期病院から回復期病院へ移行し、リハビリを実施した後に在宅療養へ移行するなかで、回復期及び在宅においてロボットをはじめとする先進技術を活用した効果的なリハビリテーションの実証や検討を進めています。
   <視点2:フレイル予防・支援>
    ・ロボットやモビリティなどの先進技術を活用した外出促進などを含めたフレイル予防や支援の検討を進めています。
これらの取組を如何に市内に展開していくべきかを検討しています。

InnoHubに期待すること/要望すること/こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています

「なぜサポーター団体になったのか」でもお伝えしたとおり、この取組は多くの関係機関との連携が必要だと認識しています。そこで、イノハブには行政だけでは把握できない企業とのマッチング等の機会創出を期待しています。
また、豊田市の中で地域リハビリテーションに関する様々な関係機関との連携で活動が活発化するよう愛知県や豊田市にゆかりのあるベンチャー企業や団体との出会いを希望しています。

担当としての想い、やりたいこと

地域リハビリテーション、さらに先進技術を活用したリハビリテーションは、まだまだ発展する可能性を秘めている分野だと認識しています。そのような状況の中で、関係者だけでは気づかなかったような視点を今後出会うであろう企業や団体の皆様と議論する中で作り上げていきたい。そして、市民にとってより良い在宅療養の環境を構築していきたい。そして、将来的には地域リハビリテーションを活用した地域活性化にも寄与していきたいと考えています。

 


福岡地域戦略推進協議会

 

なぜサポーター団体になったのか/(団体として)どんなことをやりたいのか

福岡地域戦略推進協議会(FDC)は、福岡の新しい将来像を描き、地域の国際競争力を強化するために成長戦略の策定から推進までを一貫して行う、産学官民一体のシンク&ドゥタンクです(212会員(2019年12月時点))。
福岡都市圏を核として、九州、さらには隣接するアジア地域との連携を図り、事業性のあるプロジェクトを推進しています。
平成29年度には、人生100年時代に向けて、誰もが心身ともに健康で自分らしく暮らせる持続可能な社会の実現を目指し、産学官民オール福岡で取り組む「福岡100」の一環として、福岡市とともに「福岡ヘルス・ラボ」を創設しました。
「福岡ヘルス・ラボ」は、「楽しみながら」「自然に」健康づくりに取り組めること(健康行動の習慣化)が期待できる製品・サービスや仕組みについて、市民の参画を得ながら、その効果を検証し、評価・認証することを通じて、事業者のプロダクトの普及の後押しを行うプロジェクトです。本取り組みを広く周知し、沢山の皆様にご参画いただけるよう、サポーター団体へ応募させていただきました。
*福岡地域戦略推進協議会 http://www.fukuoka-dc.jpn.com/
*福岡ヘルス・ラボ https://f-healthlab.jp/

InnoHubに期待すること/要望すること

福岡ヘルス・ラボでは、地域/分野を問わず、幅広い事業者の提案を毎年募集しております。InnoHubの相談者やサポーター団体、特に市民参加による効果検証により、サービスの普及や新たな事業展開を図りたい民間事業者とのマッチングを期待しています。

こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています

福岡市とともに「誰もが心身ともに健康で“自分らしく”生きていける持続可能な社会」「誰もが楽しみながら健康になれるまち」の実現に取り組みたい企業・団体(福岡100/福岡ヘルス・ラボ)
・自社プロダクト(製品・サービス・仕組み等)の普及や新たな事業展開のため、福岡市における市民参加の社会実験や効果認証を行いたい企業・団体(福岡ヘルス・ラボ)
・福岡都市圏で新たな事業を展開する上で、ビジネスマッチングや実証実験などの支援を受けたいヘルスケアスタートアップ(FLaP)

担当としての想い、やりたいこと

昨年12月のInnoHub交流会では、福岡100・福岡ヘルス・ラボをご紹介させていただき、多数の相談者・サポーター団体の方々にご関心を寄せていただきました。今後もInnoHubを通じて、全国の企業・団体の動向やニーズを捉え、連携を深めていきたいと考えております。

 


松本地域健康産業推進協議会様 

 

なぜサポーター団体になったのか

 松本地域健康産業推進協議会では、松本市の重要施策に位置付けられているヘルスケア産業の創出・振興を実現するためのプラットフォームとして、市内外の企業、大学等との連携を積極的に進めています。
また、当協議会に関連し、松本市が全額出資して設立した収益事業を行う「(一財)松本ヘルス・ラボ」は、地方においてヘルスケア産業を創出するためのテストフィールドとして、健康に関心の高い市民モニターを提供するというビジネスモデルを実践しています。
このヘルス・ラボでは、企業の皆様にヘルスケアサービス・製品の社会実装に向けたテストフィールドの提供や、市民モニターによる製品開発に関するワークショップなどを提供しており、スタートアップの皆様の事業化に向けたエビデンス取得、テストマーケティングにビジネスパートナーとして共にチャレンジしたいと考えサポーター団体に登録しました。

(団体として)どんなことをやりたいのか/こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています

松本ヘルス・ラボでのモニタリング調査事業では、サービス・製品開発に加えて、調査事業に参加した市民モニターの健康増進に繋がることを大切にしております。
 長野県中央部に位置しているため、InnoHubを通じてより多くの企業の皆様に松本市を知っていただき、一緒に取組みを進めてまいりたいと考えています。

InnoHubに期待すること/要望すること

多くの地方自治体は、首都圏での効率的、効果的な情報収集やマッチングに苦慮しており、InnoHubのような「場」の提供とともに、地方都市においてもヘルスケアビジネスの裾野が広がることを大いに期待しています。

担当としての想い、やりたいこと

松本市が有するプラットフォームとテストフィールドを通じたエビデンス取得支援などで、スタートアップの皆様と「松本発」のヘルスケアイノベーションを起こしていけるようご一緒に取り組んでまいります。

 


LIP(リップ).横浜(横浜市経済局)様 

 

なぜサポーター団体になったのか

私たち「LIP.横浜(リップ横浜)」は横浜市経済局が事務局となり、横浜から健康・医療分野のイノベーションを持続的に創出していくために、産学官金が連携して、中小・ベンチャー企業等の製品化支援、新技術の開発を促進するプラットフォームです。
サポーター団体として参画し、Healthcare Innovation Hubに関わる多くの方と連携させていただくことで、横浜のプラットフォームが持つリソースから新たな価値を持った製品やサービスを創出し、社会に貢献したいと考えています。
※「LIP.横浜」は横浜ライフイノベーションプラットフォームの略です。

(団体として)どんなことをやりたいのか

横浜には、優れた技術を有する企業や大学・研究機関の研究者が数多くいます。また、ニーズと技術をマッチングさせるコーディネーターも数多くいます。私たち「LIP.横浜」は研究シーズや開発パートナーなどへのパートナリングを得意としています。
皆様からいただいたニーズを、横浜の企業や研究者につなげて、新たなイノベーションの創出を促していきたいと考えています。

InnoHubに期待すること/要望すること

Healthcare Innovation Hubの活動は、趣旨・取組ともに私たち「LIP.横浜」とシンクロする部分が多く、それらを全国規模で実施されている点で魅力を感じています。
全国のニーズやシーズが集まり、サポーター団体等に共有される仕組みを積極的に活用させていただきます。

こんなベンチャー・団体との出会いを希望しています/担当としての想い、やりたいこと

横浜では、研究開発から製品化までの各ステージに応じた中小・ベンチャー企業支援のメニューを豊富に揃えています。また最近は、都市型R&Dの集積も進み、大企業とのイノベーション環境も整ってきています。
中小・ベンチャー企業の皆様、是非、「LIP.横浜」の扉を開けてみてください!

▽「LIP.横浜」ホームページ
https://www.city.yokohama.lg.jp/business/keizai/lifescience/lip/lifepf.html

 


いかがだったでしょうか。
今後さらに地域でのヘルスケアビジネスの発展・活性化に貢献することが出来るように、InnoHubとしての取組みを進めていきたいと思います。

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